【転職の心得】転職を決断する前に考えること

会社・転職

1.転職を考える理由

1-1.転職を考えるとき

今の世の中は転職が当たり前となっていますが、決断する前に考えるべきことがあります。

それは、貴方にとって本当により良い環境になるかです。

私自身、転職を6回経験してきましたが良い環境になったかと問われれば、「あまり変わらないない」といった回答になります。

理由としては、良くも悪くもどの会社も同じような環境だったからです。会社の規模は関係なく、優しい人もいれば厳しい人もいます。仕事についても同様で、容易なものから困難なものまで任されることもあります。また、仕事が出来る人や出来ない人もいました。

これらは時代に関係なく、何処へ行っても同様です。それでも、転職をして環境を変えたいと考えている人は、その人にとって何かしらの問題を抱えており、不平不満が溜まっている状況であることが伺えます。

そして、下記のような退職理由により、転職を考えているのではないでしょうか。

<退職理由>
 ・人間関係が悪い
 ・給料が低い
 ・やりたいことと違う
 ・会社の将来性がない
 ・ハラスメントを受けている
 ・評価が見合ってない
 ・残業が多い
 ・休日が少ない
 ・勤務地が遠い

この中にある理由と一致している場合、なぜ転職したいのかを改めて考え、より良い環境となるように努力していきましょう。

パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなどのハラスメントを受けている場合は、今すぐにでも退職の行動をしてください。そのような人がいるということは会社の管理が悪く、何かあってもハラスメントに対しての処置は期待できません。仕事のやり方についても周りを振り回しているだけの環境であると思いますので、もし我慢しているのでしたら今すぐにでも辞める行動をした方が最善です。もしも、会社が必要な人であると判断をしているのでしたら、会社として適切な対応をしてくれるでしょう。

1-2.転職を考える本当の理由

転職を考えている方は、辞めたいと考えている本当の理由が何なのかを明確にすることをオススメします。

<本当の理由>
 ・面倒な仕事を押し付けられる
 ・努力しても評価されない
 ・人ではなく物としての扱い
 ・教育がない
 ・格差社会が酷い
 ・他の仕事がしたい
 ・ただ単に仕事が嫌だ
 ・もっと楽な仕事がしたい

最近は、少しでも嫌なことがあると転職をしてしまう傾向です。転職も環境を変えるための選択肢ですので悪いとは言いません。しかし、今の会社が嫌だからと容易に転職をしてしまうと、考えていたよりも大変な環境になってしまう場合もあるので注意は必要です。

では、どうすれば良いのか。

ズバリ、本当の理由としっかりと向き合い、そして学ぶことです。これをやるやらないでは、今後の人生を左右するほどの影響があります。

【退職理由の真相から学ぶ】
 ・何が良くて何が悪いのかを明確にする
 ・問題に対しての改善・対策の行動をする
 ・根本的な原因が何かを客観的に考えてみる
 ・意見が言えない方は、意見を伝えてみる

辞めることを前提にしているのであれば、辞めたいと考えている原因に対して、意見や行動をしてみることも必要なことです。

無理しないことを前提に、可能な範囲で色々と試すことで新たな発見や、自分自身の成長に繋がるチャンスがあります。但し、自分の都合が良いように物事を解釈するのはやめましょう。

2.会社の現状

様々な会社経験から多くの問題と向き合ってきましたが、自分には関係ないと逃げたり他人へ責任転嫁したりといった人が増加しております。また、多く人は問題が発生している状況なのにも関わらず、その状況が当たり前かのように気付いていません。

この状況が続くのでしたら、経済は必ず破綻することでしょう。

今後そうならないために活動をしてきましたが、ひとりではどうにもなりません。仲間を守ることは必須な状況で、会社の理不尽な対応などに意見や行動で対応することも、、、。

問題は、もはや非常識から常識になってしまっている状況です。そのことから、経験・知識・技術は著しく低下しております。

2-1.働き方

現代社会では、働き方改革という言葉を一度は耳にしたことはあるのではないでしょうか。では、具体的に何が変わったのかというと、過重労働の防止として働く時間の制限をしたこと。その他、特に変化は見受けられません。

大幅に残業時間が短縮されてしまったことや、人手不足の影響もある中で、低コストや短納期、高品質といったことは現在も続いている状況です。それらに対応するためには、今までの仕事のやり方では対応が困難なることから、作業効率の向上や無駄な作業を無くすといった取り組みが進められています。

しかし、先程も述べましたが、特に変化は見受けられません。そして、今後も同じような状況が続いていくことでしょう。

今の世の中は、自分自身で働き方を考える必要があります。また、会社には必ずといって良いほど、要注意人物がいますので振り回されないようにしましょう。

【要注意人物】
 ・残業時間のみで評価する管理職。
 ・説明しないで指示をする管理職。
 ・仕事や人の管理をしない管理職。
 ・他人の意見や考えを否定する人。
 ・仕事を他人に押し付ける人。
 ・仕事が無いのに残業をして給料を増やす人。
 ・問題があったら他人に責任転嫁する人。

2-2.教育体制について

今の世の中、教育体制が整っていると思う会社は、基本的に無いものと考えてください。

例えあったとしても、概要説明程度です。実際に仕事をやりながら覚えてくださいや、研修として他部署で仕事をすることが教育となっています。そして、先輩社員が教えるOJTですが、質問をしても回答が曖昧だったり、酷い場合は自分で考えろとなったりと、人によって様々な教え方です。

要は、教育者としての能力がない人に指導をさせても、仕事のやり方だけを覚えるだけとなってしまいます。

例えば、どうしてそのやり方をするのか?と質問した場合、「そう指示されたから」、「そう教わったから」といった回答をされることも少なくはありません。更に、掘り下げて聞いていくと結局は、「わからない」との回答が多くありました。

そして、会社として教育はしたことになっていることを知っていて損はないでしょう。また、長く働いているから経験・知識・技術があるとは限りません。今の世の中、威張っていたり見下したりする人ほど、大した実力もありません。立ち回り方をしっかりと覚えましょう。

知識を深めたい場合は、自分自身で学んでいくことをオススメします。

2-3.人手不足について

少子高齢化により、人手不足は深刻になってきています。また、直ぐに退職してしまうことも原因の1つではありますが、YouTuberやBloggerなどの増加による影響もあります。

会社に勤めることを望んでいる人は多くいますが、今だに人が来ないと嘆いているだけです。

それは何故か、昔のやり方を今も変えられずに続けているからです。人事関係者は、自社が何をやっているのかも知らずに勝手に判断している会社もあります。

【人手不足の原因として】
  ・給料が低く応募者がいない。
  ・高学歴以外は不採用。
  ・転職回数が多いと不採用。
  ・年齢で判断している。
  ・資格の有無で判断している。 

給料が低い以外は、応募しても書類選考で容易に不採用としています。また、面接試験については、人柄・コミュニケーション能力・マナー・礼儀・受け答え・身だしなみ・意欲などを面接官が判断して合否を決めていますが、数回の面接だけで応募者が会社に適しているかを勝手に判断しています。

学歴・転職回数・年齢・資格などは、一切関係ありません。

要は、仕事してもらう環境がその会社には、整っていないということです。そのような会社は、成長できずに現状維持が精一杯で、徐々に縮小してきています。

3.転職での注意点

転職先を探している人の多くは、現職の給料よりも高くなるところを探しています。経済衰退や物価高騰などにより、給料をより多く支給していただける会社に魅力を感じてしまうのはわかります。しかし、転職すると決断した理由を忘れないでください。

よくある事例として、

転職の注意点
 ・給料が多いなら多少の我慢は出来る。
 ・現職が嫌なので、とりあえず退職する。
 ・現職が嫌なので、考えずに転職先を決める。
 ・転職すれば今よりも良い環境になる

これらに該当した人は、特に注意が必要です。

転職して良かったとなれば良いですが、転職しない方が良かったと思う人も少なくはありません。転職には、メリットとデメリットが必ず付きまといますので、漠然とした考えでの行動はしないように注意をしてください。

4.まとめ

転職とは、環境を変える方法の1つではありますが、自分自身の成長に繋がるわけではありません。

目先のことしか考えていない状況や、自分の都合だけで物事を考えているのでしたら、同じことを繰り返すだけでしょう。

今後、自分自身がどのような人物を目指すのかを考え行動することで、転職のメリットを活かすことが出来ます。

転職をするにしてもしないにしても、貴方にとって良い方向になることを応援しています。

転職についての概略となりますが、ご参考になれば幸いです。

別途、詳細を知りたい人はお問い合わせいただければ、返答をさせていただきます。